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2024.06.18コラム

フレックスタイム制の基本 従業員と企業のメリット・デメリット

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フレックスタイム制は、従業員が自分のライフスタイルや業務の都合に合わせて柔軟に勤務時間を調整できる労働時間制度です。この記事では、フレックスタイム制の基本概念、コアタイムやフレキシブルタイムの仕組み、導入によるメリットとデメリットについて詳しく解説します。企業と従業員の双方にとっての利点と課題を理解し、最適な導入方法を見つけましょう。

目次

1.フレックスタイム制の概要
2.フレックスタイム制におけるコアタイム・フレキシブルとは?
3.フレックスタイム制のメリット
4.フレックスタイム制のデメリット
5.まとめ

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1.フレックスタイム制の概要

フレックスタイム制とは、従業員が自身のライフスタイルや業務の都合に合わせて、出退勤時間を柔軟に調整できる労働時間制度のことです。通常の固定された勤務時間とは異なり、従業員が一定の範囲内で自由に働く時間を選べるようにする仕組みです。

厚生労働省によって発表された令和3年就労条件総合調査によるとフレックスタイム制を導入している企業は、企業全体の6.5%となっています。従業員規模毎では、1000人を超える企業の28.7%がフレックスタイム制を導入をしています。
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フレックスタイム制の導入により、従業員の働き方に柔軟性が生まれ、仕事とプライベートのバランスが向上します。さらに、通勤ラッシュを避けることができるため、ストレスの軽減や通勤時間の短縮も期待できます。これにより、従業員のモチベーションが向上し、結果として企業全体の生産性も向上することが期待されます。

2.フレックスタイム制におけるコアタイム・フレキシブルとは?

コアタイム

コアタイムとは、全従業員が必ず出勤していなければならない時間帯を指します。この時間帯は、主にチーム全体のコミュニケーションや共同作業、会議のために設定されます。例えば、午前10時から午後3時までをコアタイムとすることで、その時間帯に全員が揃い、必要な連携が取れるようにします。このような時間帯の設定により、重要な会議や情報共有の場を確保することができます。

フレキシブルタイム

フレキシブルタイムとは、従業員が出社・退社の時間を自由に決められる時間帯を指します。例えば、始業時間を午前6時から10時の間、終業時間を午後3時から7時の間とすることで、従業員は自身のライフスタイルや業務の都合に合わせて勤務時間を設定することができます。この仕組みにより、従業員はライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能になります。

コアタイムは必ずしも設ける必要はありませんが、自社の業務効率を考えて導入するか否か検討を行いましょう。コアタイム・フレキシブルタイム.png

3.フレックスタイム制のメリット

フレックスタイム制には、企業と従業員の双方に多くのメリットがあります。これにより、働き方の柔軟性が増し、効率的かつ快適な労働環境を実現することができます。

従業員側のメリット

ライフスタイルに合わせた柔軟な勤務
従業員にとって最大のメリットは、ライフスタイルに合わせて勤務時間を自由に調整できる点です。例えば、家族の介護や子育てと仕事の両立が求められる場合、フレックスタイム制なら朝早く出勤して夕方には帰宅する、あるいは遅めに出勤して夜に仕事をするなど、自分の都合に合わせて働けます。これにより、家族との時間を確保しつつ、仕事も効率的に進めることができます。

通勤ストレスの軽減
通勤ラッシュを避けることができる点も重要です。ピーク時を避けて通勤できるため、満員電車や渋滞のストレスから解放されます。これにより、通勤時間が短縮されるだけでなく、身体的・精神的な負担も軽減され、仕事に対する集中力やモチベーションの維持に繋がります。

自己管理能力の向上
フレックスタイム制は、自己管理能力を高める機会にもなります。従業員自身がスケジュールを立てて業務を進めることで、時間管理や優先順位の設定が求められます。このような経験を通じて、従業員は自己管理能力を養い、仕事への責任感や自主性が向上します。

企業側のメリット

生産性の向上
企業にとっても、フレックスタイム制は多くの利点をもたらします。従業員が最も効率的に働ける時間帯を選ぶことで、生産性が向上します。特に、クリエイティブな業務や集中力を必要とするタスクにおいて、この柔軟な働き方が大きな効果を発揮します。例えば、朝型の人は早朝に集中して作業することで、高いパフォーマンスを発揮します。

優秀な人材の確保
柔軟な働き方を提供することで、企業の魅力が高まり、優秀な人材の確保が容易になります。現代の労働市場では、ワークライフバランスを重視する求職者が増えており、フレックスタイム制を導入している企業は求職者にとって魅力的に映ります。結果として、求人募集に対する応募者数の増加や、採用の質の向上が期待できます。

従業員満足度の向上
フレックスタイム制を導入することで、従業員満足度の向上も見込めます。自分の生活リズムに合わせて働ける環境は、従業員のモチベーションを高め、仕事への意欲を引き出します。これにより、従業員の定着率が向上し、離職率の低下にも繋がります。

このように、フレックスタイム制は企業と従業員の双方にとって、多くのメリットを提供する制度です。これを導入することで、柔軟で効率的な働き方が実現し、企業の競争力が向上することが期待できます。

4.フレックスタイム制のデメリット

一方で、フレックスタイム制にはデメリットも存在します。デメリットを考慮して導入・運用を検討することが大切です。

従業員側のデメリット

自己管理の難しさ
従業員にとっての主なデメリットは、自己管理の難しさです。勤務時間を自分で調整する必要があるため、自己管理能力が求められます。特に、計画性や時間管理が苦手な従業員にとっては、労働時間の過不足が生じやすく、結果として適切な賃金が支払われないリスクがあります。例えば、予定通りに仕事が進まず、必要以上に働きすぎてしまうケースもあります。

コミュニケーション不足
勤務時間がバラバラになることで、チーム全体のコミュニケーションが取りにくくなることがあります。特に重要な会議や打ち合わせの時間が合わない場合、業務の進行に支障をきたす可能性があります。例えば、プロジェクトの進捗報告や重要な意思決定が遅れることがあり、これが原因で全体のスケジュールに影響が出ることも考えられます。

孤立感の増加
フレックスタイム制の導入により、従業員が異なる時間帯に働くことから、オフィス内で顔を合わせる機会が減少し、孤立感を感じることがあります。これにより、職場の一体感が希薄になり、モチベーションの低下やストレスの増加に繋がる可能性もあります。

企業側のデメリット

労働時間の管理が複雑化
企業にとってのデメリットは、労働時間の管理が複雑になる点です。従業員ごとに異なる出退勤時間を管理するためには、専用の勤怠管理システムが必要となります。また、勤怠データの精査や残業代の計算が煩雑になり、管理コストが増加することが予想されます。例えば、特定のシステム導入費用やそれを運用するための人的リソースが必要となります。

顧客対応のリスク
顧客対応などの社外との連携において、担当者が出勤していない時間帯に連絡が取れない場合があるため、業務に支障をきたすことがあります。このようなリスクを回避するためには、事前の調整や連絡体制の整備が必要です。例えば、重要なクライアントからの問い合わせに即時対応できないことで信頼を失う可能性があります。

このように、フレックスタイム制にはデメリットも存在しますが、適切な管理と運用を行うことで、これらの問題を軽減することが可能です。企業と従業員の双方が柔軟に対応し、コミュニケーションを密に取ることで、フレックスタイム制のメリットを最大限に活かすことができます。

5.まとめ

フレックスタイム制は、柔軟な働き方を可能にし、従業員のワークライフバランスの向上や生産性の向上に寄与します。一方で、自己管理の難しさや労働時間管理の複雑化といったデメリットも存在します。適切な管理と運用により、これらの課題を克服し、制度のメリットを最大限に活用することが求められます。企業と従業員が協力して柔軟な働き方を実現しましょう。

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